渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会
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ストップ!遊水池の開発
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ストップ!遊水池の開発

 谷中村が廃村にされた後、よみがえった遊水池の自然が開発の名目で破壊される危機が幾たびもありました。谷中湖が造られゴルフ場が造られ、大小の沼がなくなりました。遊水池の自然を愛する人々、谷中村遺跡を守ろうとする人々、多くの人たちの努力で止めることのできた開発もありますが、今も問題を抱えています。

谷中湖(渡良瀬遊水池)を自然の湖へ

 谷中湖は、利水(首都圏への供水・治水などを目的に1989年につくられました。しかし、渡良瀬川の最下流で生活排水などを多分に含んだ水を貯水するため、植物プランクトンの異常増殖が進行し水質が悪化し悪臭水となり、首都圏の水ガメとしては役に立っているとはいえません。また、護岸はコンクリート製で、水位は調節されて年間3.5〜6.5mも変動するため、水生植物群落が形成されず魚も産卵できない、人工的湖となっています。
 首都圏の水ガメとして役立っていないのですから、その利水目的を放棄して、コンクリート護岸を砕き、水位変動の操作をやめ、自然の湖として再生することを住民協議会は提案しています。水草が生え、魚が泳ぎ、水鳥が営巣する自然の湖でこそ、レジャーも安らぎのあるものになるでしょう。

第二調節池の大規模掘削は必要か?

 第二調節池に第二貯水地をつくる計画がありました。これは、利水・治水を目的として1,140万m3の貯水容量を確保するために大規模な掘削を行うものでしたが、10年余にもおよぶ住民協議会の反対運動で、2002年8月に中止が決定しました。
渡良瀬遊水池の現在の治水容量

わずか3%の治水容量の増強

 ところが、2003年度になってから、第二貯水池計画のうち、治水目的500万m3の掘削を復活させる計画が浮上してきました。その容量は、第二調節池全体を1m掘削して確保するもので、その掘削が行われれば遊水池の自然は非常に大きな打撃を受けます。
 渡良瀬遊水池は、もともと洪水調節を目的につくられたもので、洪水調節容量はすでに17,180万m3も確保されています。500万m3の掘削が本当に必要なのでしょうか。

1998年9月洪水の時でも6割以上の余裕がある遊水池

 国の計算では、増加する17,180万m3の調節容量が必要となるのは、200年に1度という、洪水が来た時だけです。最近の最も流量が大きかった1998年9月洪水でも、渡良瀬遊水池の洪水調節容量は、6割以上の余裕がありました。

堤防等の整備を進めよう

 現在、遊水池に流れ込む幾つかの河川の堤防の整備状況は、5〜20年に一度の洪水に対応出来るかという段階です。200年に1度という大洪水が来たら、まず周辺河川が氾濫する危険が生じます。遊水池にあと500万m3の調節容量を増強しても、それが役立つ前に、周辺河川は氾濫してしまうのです。
治水対策として力を入れるべきことは、地域の安全のために周辺河川の堤防等の整備を進めることです。遊水池の500万m3の掘削に巨額の公費を投じることは、治水対策として誤った選択であり、遊水池の自然を破壊するだけです。
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